得意な仕事として、銀行融資の支援をしています。では、支援の報酬はいくらにすればよいのか?ご質問をいただくところでもありますので、回答としてまとめてみました。
僕は報酬を大きく3つに区分している
得意な仕事として、銀行融資の支援をしています。とはいえ、もともと得意だったわけでもなく(誰でもそうですね)、2016年4月に独立してからはじめたことでもあります。
正直、ほとんどゼロからでしたが少しずつ仕事も増えて、銀行融資に関する出版のご依頼もいただき、これまで2冊の本を世に送り出すこともできました。
- 税理士必携 銀行融資を引き出す仕訳90
- 税理士必携 顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック
(リンク先はAmazonの商品ページです)
そんな僕なので、同業の税理士の方向けにセミナーも開催しています。税理士として、銀行融資の支援をするにあたり、どのような考え方でどのようなことをしてきたかという内容です。僕がゼロからできたのだから、あるていどの汎用性はあるものと考えています。
これらに関連して、「銀行融資支援の報酬はいくらにするか?」という論点があります。実際に質問されることもあるので、今回はそのあたりをお伝えしてみることにしました。まず、僕は報酬を大きく3つに区分しています。
- 顧問料の範囲
- コンサル報酬
- スポット報酬
これらの区分ごとに、提供するサービスの内容や報酬の金額などについて、このあとお話をしていきます。あくまで「モロトメの場合」ですが、たたき台にしていただくなり、反面教師にしていただくなり、となるようでしたら幸いです。
銀行融資支援の報酬いくらにするか?
そもそも、「報酬をいくらにするかは、提供するサービスの内容しだい」です。よって、以下3つの区分ごとに、それぞれのなかで提供するサービスを前提に、報酬の金額を考えていきます。
顧問料の範囲
1つめの区分は、「顧問料の範囲」です。ここでいう顧問料とは、言うまでもなく「税務顧問料」を指しています。つまり、税務顧問料の範囲内で、銀行融資の支援に関するサービスをどこまで提供するかです。
この点、「いやいや、無料では提供しないよ」というのも1つの考え方でしょう。ですが僕は、あるていど限定したうえで顧問料の範囲内で提供しています。どこまで限定しているかといえば、おもには次のとおりです。
- 損益予測と納税予測
- 銀行対応を考慮した経理のアドバイス
- 融資を受けるタイミングのアドバイス
これらを別途有料にしないのは、ほかの税理士とじぶんとの差別化をするためです。税務顧問とは本来、お客さまから見たときには差別化が難しいものと考えています。「税理士なのだから税務ができてあたりまえ」だからです。
でも、「加えて、銀行融資支援ができますよ」という点は、アピールになりえます。とくに、「銀行対応を考慮した経理のアドバイス」や「融資を受けるタイミングのアドバイス」については、「いまの顧問税理士からはアドバイスが受けられない」という社長の声が少なくありませんから、アピールポイントにできるでしょう。
ちなみに、「融資を受けるな」という税理士は多いようですが(モロトメ調べ)、「いま、融資を受けたほうがいい」とのアドバイスをする税理士は少ないようです。結果、受けられるはずの融資を受けずに資金繰りを悪くしている会社もあるのです。
なお、アドバイスに関しては、手や足を動かすものでもないため、時間的に割に合わないということはないでしょう。もちろん、かけた時間だけが価値ではなく、知恵(アドバイス)も価値ですが、そこは前述したとおり差別化を目的に、顧問料に含めていることになります。
コンサル報酬
2つめの区分は「コンサル報酬」です。顧問料の範囲内ではなく、別途有料で提供するサービスを指します。僕が考えるコンサル報酬について、おもなサービス提供の内容は次のとおりです。
- 資金繰り表の作成と更新
- 資金繰り会議の開催と参加
- 金融機関対応(面談同席、各種資料作成、新規金融機関の開拓など)
これらのサービスを継続的に提供していくことから、月額報酬制としています。金額は、資金繰り会議の開催頻度によるものとして、3か月にいちど開催なら66,000円、毎月開催なら88,000円です。
なお、顧問先ではなくても、銀行融資のコンサルのみご依頼いただくことも可能です。つまり、税務顧問は別の税理士で、銀行融資のコンサルは僕というパターンでもよいことになります。その場合には、前述した「顧問料の範囲」のサービスも、コンサル報酬にコミコミとして提供します。
すると、「そこまでやってくれるなら…」と税務顧問も僕に切り替えてくれることも…というのは、あまり大きな声ではいえないことです。
スポット報酬
3つめの区分は「スポット報酬」です。コンサル報酬が継続サービスなのに対して、スポット報酬は単発サービスの位置づけとなります。
銀行融資・銀行対応について、あらゆるご相談に回答するというのがサービスの内容です。オンライン(Zoom)での面談を原則としていて、料金は15分ごとに7,700円のタイムチャージとしています。30分〜1時間くらいでご利用されるお客さまが多いです。
いまさらではありますが、前述した税務顧問とコンサル報酬については、現状、表立っての受付はしていません(以前はしていましたが)。仕事量を調整していることもあるのですが、まずはスポット報酬でお受けして、ご相談を重ねるなかで状況に応じて、税務顧問やコンサル報酬についてご案内する流れで考えています。
なお、スポット報酬でのサービス提供は、あくまで「その場」での対応であり、各種資料の作成や銀行面談の同行といったことは含まれません。したがって、お客さまからのご質問に回答をしたり、その場で各種書類を拝見しながらアドバイスをさせていただいたり、ということになります。
まとめ
得意な仕事として、銀行融資の支援をしています。では、支援の報酬はいくらにすればよいのか?ご質問をいただくところでもありますので、回答としてまとめてみました。まず、僕は報酬を大きく3つに区分しています。
- 顧問料の範囲
- スポット報酬
- コンサル報酬
そのうえで、僕が提供するサービスの内容に応じて金額を考えています。あくまで「モロトメの場合」ですが、たたき台にしていただくなり、反面教師にしていただくなり、となるようでしたら幸いです。