「何を売るか」か、それとも「誰が売るか」か。差別化に迷ったときの2つのモノサシ

「何を売るか」か、それとも「誰が売るか」か。差別化に迷ったときの2つのモノサシ

以前の記事で、「ライバルが多い場所では戦うな(ポジショニング)」という話をしました。ですが、世の中には「激戦区でも勝っている人」がいます。その違いは何か? 迷いやすい「戦略(What)」と「人格(Who)」の違いについて、整理してみました。

目次

激戦区でも「勝てる人」は、なにが違うのか

少し前に、「僕はあえて確定申告(レッドオーシャン)については発信しない」という記事を書きました↓

税理士の僕が「確定申告」を発信しないワケ

「みんながやっている場所では戦わない」というのが、生存戦略になるからです。でも、ここでふと、ひとつの疑問が湧いてきます。

「じゃあ、レッドオーシャンで戦っている人は、全員負けているのか?」と。

もちろん、答えはNOです。

税理士業界に限らず、飲食店でも美容室でも、ライバルだらけの激戦区で、「ファン」がついているお店はたしかに存在します。

僕のような「ひとりビジネス」の場合、なにもお店のまえに大行列を作る必要はありません。じぶんの手の届く範囲、つまり「定員」さえ埋まれば、それでビジネスは成り立ちます。

戦う場所を変えて、定員を埋める者。激戦区の中で、濃いファンを集めて定員を埋める者。この両者の違いは、いったいどこにあるのでしょうか?

ここを混同せずに、分けて考える必要があります。結論から言えば、それらは「戦い方の階層」が違うのです。

一見すると、相反しているように見える2つの勝ち方。これを整理するために、「飲食店」の例で考えてみたいとおもいます。

「メニュー」で勝つか、「店主」で勝つか

差別化には、大きくわけて2つのアプローチがあります。

1.戦略レベル(何を売るか)

1つめは、「メニュー選び」での差別化です。

「ハンバーグ」は競合が多いから、あえて「ジビエ料理」の専門店にする。

これは、僕が以前にお話ししたポジショニングの視点であり、「ライバルのいない場所を探す」という戦い方です。

2.人格レベル(誰が売るか)

2つめは、「店主の魅力」での差別化です。

たとえ、どこにでもある「ハンバーグ屋」だとしても、店主が圧倒的に魅力的だったり、頑固なこだわりがあったり、あるいは人間味が溢れていたりすれば、常連さんは通い続けます。

「ハンバーグを食べたい」のではなく、「あの店主のハンバーグを食べたい」となるからです。これは、「ライバル関係なく、あなた(Who)で選ばれる」という戦い方です。

ひとりビジネスであれば、何万人ものフォロワーやお客さまは必要ありません。「あなたがいい」と言ってくれる人が、数十人、数百人いればいい。

この「人格レベル」の差別化は、そのための強力な武器になります。

AI時代、「機能」はコモディティになる

この「2.人格レベル」の話は、これからの時代、より重要になるでしょう。

なぜなら、ただ「正しい仕事」をするだけなら、AIや便利なツールがいくらでもやってくれるようになるからですね。

「正確な情報」や「高いスキル」といった「機能」の部分だけなら、いずれ代替可能なコモディティになっていきます。

そうなったとき、さいごのさいごに選ばれる理由は何か?

それは、「その人の『感性』が好きかどうか」「その人の『判断基準』を信頼できるか」という、極めて人間臭い部分(人格)に集約されるとおもうのです。

「機能」で選ばれるのではなく、「人格」で選ばれる。これこそが、人格レベル(店主の魅力)での差別化の本質だと考えます。

どちらか、ではなく「掛け算」にする

以上をふまえて、次のように整理するとスッキリします。

僕が以前に「確定申告をやらない」と言ったのは、1の「戦略(メニュー)」の話。

いっぽうで、世の中でよく言われる「個性を出せ」「人間味を出せ」というのは、2の「スタンス(店主)」の話。

どちらが正解、というものではありません。むしろ、この2つを掛け合わせることでがよいのではないでしょうか。

「ジビエ料理(ニッチな市場)」を選びつつ、そこで「頑固親父の人間味(じぶんらしい個性)」を出す。

僕が目指しているのもそこであり、だからこそ発信を続けてもいます。

「資金繰り・融資」というニッチなメニューを選び、日々の発信では「モロトメジョー」という人間味も出していく。

戦略(What)と人格(Who)。この掛け算ができれば、どんな時代でも生き残りやすくなるはずです。

まとめ

差別化に迷ったときは、この2つのモノサシで考えてみましょう。

  • 「戦略(What)」で、戦う場所やメニューを変える
  • 「人格(Who)」で、人間味や感性を出す
  • そして、この2つを「掛け算」すること

あなたはいま、「メニュー」に悩んでいますか? それとも「店主のあり方」に悩んでいますか?

ごちゃ混ぜにせず、分けて考えるだけで、次にやるべき手は見えてくるはずです。

ちなみに…

この「人格(人間味)」を、どうやって発信に乗せていくのか?仕事用のアカウントで、あえて「趣味」や「プライベート」をどう混ぜていくのか?

僕の試行錯誤は続いています。そのようすは、無料のメルマガ「発信LAB(ラボ)」のほうで、さらに深堀りしてお届けしているところです。

僕にとって、ブログは「表通り」であり、メルマガは靴を脱いで上がってもらう「奥座敷」。ここだけの話もしていますので、興味がある方は、ぜひのぞいてみてください。

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この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
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