0→1、1→2、2→3の違い

0→1、1→2、2→3の違い

ゼロイチ(0→1)という言葉がありますが、「1→2」や「2→3」も大事。なぜなら、0→1、1→2、2→3には違いがあるからであり、さいごは3まで行きたいから、というお話です。

目次

0→1、1→2、2→3の違いは

ゼロイチという言葉があります。何もない状態(ゼロ)から、何かを生み出す(イチ)という過程です。企業や新規事業など、ビジネスの文脈でよく使われる言葉であり、耳にしたことがあるでしょう。

これを「0→1」と表現するのであれば、「1→2」や「2→3」といった過程もあるわけで。僕自身は、「0→1」も大事だけれど、「1→2」や「2→3」も大事だよねと考えています。そしておもうのは、世の中では「1→2」や「2→3」が軽んじられている傾向にあるということです。

はじめに結論を述べるのであれば、「0→1」でおわらず「3」まで行きたい。「0→1」ができたら、「1→2」「2→3」にも取り組もう。と、そんなお話になります。なぜなら、「0→1」「1→2」「2→3」にはそれぞれ違いがあるからです。

その違いを端的にあらわすと…

  • 0→1は挑戦
  • 1→2は定着
  • 2→3は継続

これらの違いを深堀りしつつ、「0→1でおわらず3まで行きたい」ということについて、このあとお話をしていきます。ちなみにビジネスに限った話ではなく、むしろ個々の人生において大きな意味を持つ話だと僕は考えています。

0→1でおわらず3まで行きたい

0→1、1→2、2→3には違いがあるといいました。その違いをより理解するために、具体例も挙げつつ深堀りしてみます。すると、「0→1でおわらず3まで行きたい」の意味もより理解できるようになるはずです。その理解が、実践への動機となります。

0→1は挑戦

いわゆるゼロイチ、つまり「0→1」をひとことで定義するなら「挑戦」です。冒頭でもいったとおり、ゼロイチとは何もない状態から何かを生み出す過程であり、まさに挑戦だといえます。

ここでのポイントは、「産みの苦しみ」です。繰り返しになりますが、何もない状態から何かを生み出すというのもカンタンではありません。未経験がともなう、未知の領域です。

それこそがゼロイチの価値でもあり、ビジネスでもゼロイチの重要性が語られます。たとえば、僕がこのブログをはじめたときが「0→1」でした。およそ9年たったいまでも、はじめての記事を投稿するのにドキドキしたことを覚えています。記事を書くのにもおそろしく時間がかかりました。

いまもこうして続いていることを考えると、はじめての記事は大きな一歩であり、「0→1」は大きな一歩だとわかります。そして、そこに盲点が潜んでいるのです。一歩に満足をしてしまい、次の一歩を怠ってしまえば、いまはありません。「1→2」の過程がなければ、そこでおわりです。

ところが、「1→2」の過程もまたカンタンではありません。

1→2は定着

そんな「1→2」をひとことで定義するなら「定着」です。さきほどのブログの例でいえば、2記事めを書いて投稿することが、定着の「第一歩」となります。第一歩がポイントです。「1→2」でブログを書くことが定着してくれるとよいのですが、それほど甘くはありません。

だから、「1→2」は定着への第一歩に過ぎないのです。それでも、その一歩を踏み出さねば定着はありませんから、やはり「1→2」も大事なのであり、「0→1」とは違った意味を持ちます。

なお、ブログを1記事「だけ」書くことは、それほど難しくはないでしょう。そこで、1記事だけ書くことを「偶然」と表現するのであれば、「1→2」の役割は「偶然を退ける」ことでもあります。つまり、「たまたまできた」でおわらせないということです。

世の中には、「一発屋」なる言葉もあります。いちどは成功したけれど、長続きしなかった人をあらわす言葉であり、もちろん良い意味では使われません。「0→1」でおわるとは一発屋に甘んじるということであり、それは避けたいところです。

ちなみに、僕は2023年12月にはじめての単著を出版しました。1年で2回の重版をいただき、「まずまず売れている」といってよいでしょう。でも、そのままおわればまさに一発屋です。

税理士必携 顧問先の銀行融資支援スキル 実装ハンドブック
(リンク先はAmazonの商品ページです)

そして、2025年1月のいま、ちょうど2冊めとなる単著が発売されました。「1→2」の実現です。

税理士必携 銀行融資を引き出す仕訳90
(リンク先はAmazonの商品ページです)

ここに至るまでに、1冊めの販売促進活動は続けてきましたし、ブログをはじめ各種の発信の手を緩めることもしませんでした。

前述したとおり、「たまたまできた」でおわらせないためのがんばりです。

2→3は継続

さて、「0→1」は挑戦であり、「1→2」は定着だといいました。では、「2→3」をひとことで定義するのであれば「継続」です。「1→2」が定着の「第一歩」であったのに対して、「2→3」は定着が進んで習慣になっているようなイメージです。

ここまでくると、一発屋でないのはもちろん、じぶんの強みとしてアピールだってできるでしょう。たとえば、僕のブログに関していえば、「はじめてから毎日更新し続けて、3,200日になります」とか。少なくとも「継続力はありそうだ」と感じてはもらえるはずです。

この点、「2→3」はいうほどカンタンではありません。継続とは困難をともなうものだからです。僕も含め、誰もがいちどは「継続できずにあきらめた」という経験があるものとおもいます。

そんな困難さとは別に、「舐め」があるのもポイントです。継続に対する舐めです。「1→2」と「2→3」の違い(定着か継続か)を理解していない状態ともいえます。その舐めがあると、継続を甘くみて休むようになるのです。

ブログのたとえでいえば、「毎日書くつもりだったけど、きょうは休んでもいっか」みたいに。ですが、その舐めこそがいずれ大きな差となります。毎日素振りを欠かさないバッターと、たまにしか素振りをしないバッターと、どちらが実績を挙げそうか?というハナシです。

そんなことはいわれずともわかっているはずなのに、僕たちは「2→3」を甘くみます。継続なんて本気さえ出せばできるのだと、1日休むことを甘くみるのです。

多くの人が休みます。舐めています。だからこそ「2→3」には価値があるし、0→1ではおわらずに、3まで行きましょう。

まとめ

ゼロイチ(0→1)という言葉がありますが、「1→2」や「2→3」も大事。なぜなら、0→1、1→2、2→3には違いがあるからであり、さいごは3まで行きたいから、というお話をしました。

ともすれば、「0→1」で満足して、「1→2」や「2→3」が軽んじられている傾向もありますから、「1→2」や「2→3」の役割、重要性をあらためて考えてみるのはいかがでしょうか。これを僕は、個々の人生を変えうる話として考えています。

この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
くわしいプロフィールはこちら

目次