税理士の僕が「確定申告」を発信しないワケ

税理士の僕が「確定申告」を発信しないワケ

年が明ければ、税理士界隈は確定申告の話題で持ちきりですが。あえて僕は乗っかりません。それは単なる天邪鬼ではなく、発信者としての明確な「ポジショニング」の表れです。「何をしないか」を決めることで見えてくる、選ばれるための生存戦略についてお話しします。

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みんなが右を向くとき、僕はあえて左を向く

年も明けて2月に入ると、世の中の空気は一変します。

SNSを開けば、「確定申告」の話題であふれかえり、YouTubeでは「〇〇を経費にする裏技!」「インボイスの注意点」といったサムネイルが並びます。

税理士である僕にとっても、本来であれば「書き入れ時」ならぬ「発信しどき」なのかもしれません。その波に乗っかれば、アクセスも稼げるでしょうし、注目も集まるでしょう。

でも、僕はあえてそれをしません。

「税理士のくせに、怠慢だ!」とおもわれるかもしれませんが、そこには僕なりの、明確な理由と戦略があるのです。

僕が「確定申告」を発信しない3つの理由

なぜ、税理士なのに税金の話(確定申告)をメインで発信しないのか?

その理由は、大きくわけて3つあります。

理由①:「レッドオーシャン」で消耗戦はしない

1つめは、単純な競争戦略です。

「申告ネタ」というのは、すでに多くの税理士さんやインフルエンサーさんが発信しており、完全な「レッドオーシャン(血で血を洗う競争市場)」になっています。

それに検索すれば、すぐに正解が出てくる時代です(AIに尋ねるのも含めて)。

そこに僕が参入して、同じような情報をなぞって発信しても、そこにあるのは「情報のコモディティ化(ありふれたものになること)」だけでしょう。

読者からすれば、「またこの話か」でおわり。

「その他大勢の税理士」に埋もれないために、僕はあえて、「大勢」が群がる場所から距離を置いています。

人がいない場所で旗を立てる。それが、弱者の生存戦略だからですね。

理由②:会社を殺すのは「税金」ではない

2つめは、経営における「重要度」の問題です。

確定申告はタイヘンだし、大事であることに違いありません。でも、言ってしまえば「年に1回のお祭り(イベント)」のようなものです。

いっぽうで、僕が語りたい「資金繰り」はどうでしょうか? これは「毎日」のことです。社長や個人事業主にとっては、365日、片時もアタマから離れない経営課題だと言っていい。

人間のカラダでたとえるなら、税金の申告が「年1回の健康診断」だとすれば、資金繰りは「毎日の血液循環」です。

健康診断の結果が悪くても、(すぐには)死にません。でも、血液が止まれば、人は即死します(生々しい表現ですみません)。

会社も同じです。赤字でもつぶれませんが、キャッシュが尽きれば、黒字であってもつぶれてしまうのです。

だから僕は、「イベント」よりも「生存(毎日)」に関わることを語りたいと考えています。

理由③:お客さまへの「約束」を変えたくない

3つめは、専門家としての「スタンス」です。

けして少なくはない数の社長は、「税金を払いたくない」と言って、節税に必死になります。

しかし、前述のとおり、税金が直接の原因で倒産する会社は少ないものです。なぜなら、税金は原則として「利益が出たあと」に払うものだから。

この点、会社がつぶれる真の原因は、「税金の払いすぎ」ではなく、「手元のキャッシュ切れ」です。

だから僕には、「税金(過去)を減らす人」ではなく、「キャッシュ(未来)を守る人」として認知されたい、とのおもいがあります。

発信内容を変えるということは、お客さまに対する「僕はこういう専門家です」という約束を変えることでもあるわけで。なので僕は、税金の話を(あまり)しないのです。

ポジショニングとは「何をしないか」を決めること

ここまでの話は、単なる「税金論」ではありません。

これは、僕たちが発信者として生き残るための「ポジショニング」の話そのものだといえます。ポジショニングとは、「何をするか」を決めることだとおもわれがちです。

「私はあれもできます、これもできます」と。

しかし、本質は逆です。

「何をしないか」を決めることこそが、ポジショニングの要諦だと考えています。

僕の場合で言えば、「確定申告(税金)の発信」をバッサリと捨てることで、「銀行融資・資金繰りの専門家」という旗が、より鮮明に見えるようになります。

「あれもこれもできます」という百貨店型の発信は、誰の心にも刺さりません。いっぽうで、「これしかしません」という専門店型の発信こそが、選ばれる理由になりうるのです。

不安だからといって、手当たりしだいに発信していないでしょうか?

その「なんでも屋」の看板が、じぶんというブランドをぼやけさせているかもしれません。

まとめ

税理士である僕が、あえて確定申告を発信しない理由についてお話ししました。

  • 申告ネタはレッドオーシャン。あえて戦わない勇気を持つ。
  • 発信内容は、そのまま「専門家としてのあり方」になる。
  • ポジショニングの本質は、「捨てること」にある。

「何をしないか」を決める勇気が、あなたというブランドを際立たせる第一歩になるはずです。

ちなみに、

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周りに流されず、じぶんだけの旗を立てていきましょう。

この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
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