発信で差がつく対比術

発信で差がつく対比術

発信で差がつけられれば、いろいろなチャンスが生まれるものと考えています。そこで、いわゆる「発信のテクニック」として、僕がふだんの発信で使っている対比術をお伝えします。

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より伝わりやすくなる

かれこれ、発信をはじめて9年近くになります。そのあいだ、ブログを毎日更新し続けてきました。いまは、メルマガや音声コンテンツの毎日配信もしています。おかげで、出版をさせていただく機会もいただけました。

ですから、発信で差がつけられれば、いろいろなチャンスが生まれるものと考えています。世の中には発信があふれているわけで、そのなかでじぶんの発信が埋もれてしまわぬように、どこかで差をつける必要があるということです。

この点、いわゆる「発信のテクニック」はさまざまありますが、なかでもひとつ、僕がふだんの発信で使っている「対比術」についてご紹介をしてみようとおもいます。

じぶんの意見なり主張なりをするときに、対比術が使えるとより伝わりやすくなるので、結果として、ほかの人との発信に差をつけられる、というのが僕の考えです。おもに7つの対比が挙げられます。次のとおりです。

  1. 具体 vs 抽象
  2. メリ vs デメ
  3. 理屈 vs 感情
  4. 短期 vs 長期
  5. 成功 vs 失敗
  6. 目的 vs 手段
  7. 善 vs 悪

このあと、順番に解説していきます。これらの対比のパターンを覚えて、じぶんの発信の内容に応じて使い分けてみましょう。

発信で差がつく対比術

より伝わりやすい発信に役立つ対比術は、おもに7つの対比パターンがあります。1つの発信ですべてのパターンを使うということではなく、発信の内容に応じて使い分けるイメージです。それぞれのパターンごとに、例を挙げつつ解説します。

1.具体 vs 抽象

発信で差がつく対比術、1つめのパターンは「具体 vs 抽象」です。例を挙げます。

  • 具体 → 朝起きたら日光を浴びましょう。
  • 抽象 → 健康のために良い習慣を身につけましょう

じぶんの意見や主張を発信するときに、抽象に偏るのは「あるある」です。すると、発信の受け手には「あいまいさ」が生じます。例でいえば、「健康のために何をしたらいいの?」ということです。よって、抽象と具体はセットで発信をする必要があります。

いっぽうで、具体に偏るのもよくありません。例でいえば、「日光を浴びろと言われても、何のために?」となってしまうからです。具体と抽象はバランスが重要になります。

2.メリ vs デメ

発信で差がつく対比術、2つめのパターンは「メリ(メリット) vs デメ(デメリット)」です。例を挙げます。

  • メリ → 在宅勤務は通勤時間がゼロになる
  • デメ → 仕事とプライベートの切り替えが難しい

言うまでもありませんが、メリットばかりを伝えると「胡散臭さ」が出るものです。発信の受け手からすると、「何が裏があるのではないか?」と疑念が生じます。よって、あらかじめデメリットもあわせて提示すると、納得感をより得やすくなるでしょう。

言われてみれば当然なのですが、実際には「メリ」ばかりの発信も少なくありません。発信をする側は「それが正しい」と思い込んでいるからです。十分に気をつけましょう。物事には、必ず両面あるものです。

3.理屈 vs 感情

発信で差がつく対比術、3つめのパターンは「理屈 vs 感情」です。例を挙げます。

  • 理屈 → カロリーと栄養バランスを計算して食事を選ぶべき
  • 感情 → 食べたいものを食べれないとストレスがたまる

相手を納得させるために、理屈は欠かすことができません。ただし、正論ばかりではヒトは納得ができないこともまた事実です。例のとおりで、バランスの良い食事が大事なのはわかっているけど、そうは言っても、揚げ物やスイーツだって食べたい…みたいな。

よって、発信をする側は、受け手の感情も理解したうえで理屈を展開する必要があります。「その感情はわかっていますよ」という寄り添う気持ち(表現)があってこそ、受け手の心も開き、「理屈を受け入れてみようかな」と考えられるようになるものでしょう。

4.短期 vs 長期

発信で差がつく対比術、4つめのパターンは「短期 vs 長期」です。例を挙げます。

  • 短期 → 資格試験にチャレンジしよう
  • 長期 → チャレンジ精神を身につける

ヒトはどちらかといえば、短期的な視点にかたよりがちだと言ってよいでしょう。遠くにあるものよりも、近くにあるもののほうがイメージしやすいからです。例で言えば、「何かの資格試験に合格したらおしまい」ということになってしまいます。

ところが、資格試験は通過点に過ぎず、人生全般に役立つチャレンジ精神を身につける、という長期の視点もあるはずです。短期の視点は、行動を起こす「きっかけ」として、長期の視点は、行動を「継続するモチベーション」として、バランスよく伝えられるのがベストです。

5.成功 vs 失敗

発信で差がつく対比術、5つめのパターンは「成功 vs 失敗」です。例を挙げます。

  • 成功 → ブログの毎日更新で仕事の依頼が増えた
  • 失敗 → 毎日更新がツラくてブログをやめてしまった

世の中には、いろいろな成功バナシがあります。じぶんの成功バナシを発信することもあるでしょう。ですが、どのような成功バナシも「n = 1」に過ぎないともいえます。つまり、あなたは成功できたかもしれないが、同じことをやっても失敗するヒトはいるということです。

例で言えば、ブログの毎日更新が合うヒトもいれば、合わない人もいます。成功を伝えるのであれば、失敗の例も考慮して、その失敗を回避するにはどうすればよいかも伝えたいところです。

6.目的 vs 手段

発信で差がつく対比術、6つめのパターンは「目的 vs 手段」です。例を挙げます。

  • 目的 → 自社の資金繰りを改善しましょう
  • 手段 → 銀行融資を受けましょう

手段の目的化とはよく言ったもので、手段と目的の混同は発信においてもよく見られるところです。例で言えば、銀行融資を受けることがゴールのように語られてしまうとか。もちろん、融資を受けておしまいなどということはありません。融資は、資金繰りをよくする1つの手段に過ぎず、資金繰りをよりよくするところに融資の狙いがあります。

したがって、意見や主張を発信するときには、「これって目的なんだっけ、手段なんだっけ?」ということを自問するクセをつけられるとよいでしょう。

7.善 vs 悪

発信で差がつく対比術、7つめのパターンは「善 vs 悪」です。例を挙げます。

  • 善 → 銀行融資を受けたほうがいい
  • 悪 → 銀行融資を受けないほうがいい

僕はふだん、銀行融資の話を多くしているので、またまた銀行融資の例を挙げました。僕はよく「銀行融資を受けましょう(資金繰りをよくするために)」と言っていますから、僕にとっての銀行融資は善です。いっぽうで、世の中には「銀行融資を受けないほうがいい」という意見もあります。僕にとっては、悪とも言える意見です。

このように、「善があれば悪がある」という認識が大切になります。じぶんの意見・主張は、じぶんの善であり、誰かにとっての悪でもあるわけです。その誰か(じぶんにとっての悪)の存在を忘れてはいけません。良くも悪くも、じぶんにとっての善を取れば、悪は切り捨てている(誰かを傷つけている)ことになります。その覚悟を持って発信することが重要です。

まとめ

発信で差がつけられれば、いろいろなチャンスが生まれるものと考えています。そこで、いわゆる「発信のテクニック」として、僕がふだんの発信で使っている対比術をお伝えしました。

じぶんの意見なり主張なりをするときに、対比術が使えるとより伝わりやすくなるので、結果として、ほかの人との発信に差をつけるのに役立つはずです。

この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
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