金利が上がる時代に「借りない」を選ぼうとしている社長へ。
新作Kindle『借りない社長が失うもの』で、いっしょに考えてみたかったことを、章ごとに、ほんのすこしずつご紹介します。読みっぱなしにならないように、章の前後にマンガを入れてみた話も。
SNSで「借りない」の声を、よく見かけるようになりました
金利が上がっています。
それも、ニュースを目にするくらいだったところから、社長ご自身が「あ、これは負担として効いてくるな」と感じるあたりまで、変わってきました。
そんな空気のなかで、SNSなどをのぞいていると、こんな声を見かける頻度が、たしかに増えています。
- 「これ以上金利が上がるなら、借りないほうがいい」
- 「無借金でいこう」
- 「繰り上げ返済で、できるだけ早く完済を」
これは、ごく自然な反応です。
借りれば、利息を払うことになる。その利息が高くなる局面で、わざわざ借りるのを控えようとする。経営者として、まっとうな感覚だとおもいます。
ただ、もしその「借りない」を、いま、心に決めようとしているところなのだとしたら。
ほんのすこしだけ、立ち止まって考えてみたい場面が、いくつかあります。
そこでこのたび、社長向けの新作Kindle『借りない社長が失うもの/金利上昇時代に考える銀行融資』をお届けしました。
ここからは、その本の中身を、各章の入口だけ、ちょっとずつご紹介していきます。
先に本記事の要点からいうと…
- 「借りない」を決める前に、いっしょに眺めてみたい場面が 5つ あります
- 第1〜4章は「判断の軸」を、第5章はその 裏側にあるもの に光を当てる構造です
- 章の前後にマンガを入れたのは、読みっぱなしにせず、社長ご自身の会社に重ねていただくため
第1章|その「借りない判断」、本当に正しい?
第1章では、まず、社長の「借りない判断」をいったん受け止めます。
そのうえで、ひとつだけ、立ち止まってみたい問いを置きました。
「金利が上がるから、借りない」と決めたとき、社長が見ていたのは、 金利の高さだけ になっていなかったでしょうか。
借入には、もう少しだけ、見ておきたい角度があります。本書では、そこを丁寧に確認していきます。
最後にひとつだけ、社長に聞いてみたい問いを置いておきます。
もし、金利が低かったとしたら。社長は、借りていましたか?
この問いの先に、第1章の景色があります。
第2章|借入の本質は、なんなのか
第2章は、借入そのものへの見方を、いっしょに整えなおす章です。
借入と聞くと、多くの社長が「払うためのもの」というイメージを持つかもしれません。利息を払う。元金を返していく。会社のおカネが、出ていく。
このイメージは、けして間違いではありません。
ただ、もうひとつの見方があります。そこを丁寧に確認するのが、第2章のテーマです。
借入は、たしかに「払うもの」でもあります。けれど、「払う」だけで終わらない側面が、たしかにあるのですね。
たとえば、先に手元資金を厚くして、会社に時間と選択肢を持たせる側面。そのあたりを、第2章では丁寧に確認していきます。
ここを社長の中で整えられるかどうかで、その先の判断の風景が、すこし変わってきます。
第2章は、本書の根っこにあたるところです。
第3章|いくら、何のために借りるか
第3章は、「借りる」と決めたあとに、社長が向き合う判断の場面です。
借りるか・借りないか、だけではありません。実際に動くとなると、こんな問いが、次々に出てきます。
- うちの会社、いくらまでなら借りられるんだろう
- 何のために借りるのが、筋なんだろう
- 月々の返済、どれくらいまでなら受け止められるんだろう
ここに「うちの会社の場合は」と、社長ご自身で物差しを持てるかどうかで、銀行との対話の手応えが、変わってきます。
というわけで、 自社の側の判断軸 を整えていくのが第3章です。
いくら、何のために、どこまで。
ここが定まると、次に話を進める銀行とのやり取りも、ぐっと地に足がついた感じになるのではないでしょうか。
第4章|どの銀行から、どんな条件で借りるか
第4章は、銀行の側です。
自社の軸が整ったら、次は、どの銀行から、どんな条件で借りるか。
ここも、社長にとっては、なかなか相談しづらい場面かもしれません。
- どの金融機関を、どう選ぶのか
- 融資にもいくつか種類があるけれど、どれを選ぶのか
- 提示された条件って、どこまで考えて受け入れるものなのか
銀行は、社長にとって、対等のパートナーです。だからこそ、社長の側にも、判断の軸が要ります。
第4章では、銀行との関係を整えるための、もう1歩踏み込んだ見方を置いておきました。
ここがそろうと、銀行との会話の「居心地」が、すこし変わってくる気がします。
第5章|借りない選択で、会社が失うもの
第5章は、本書のタイトルにもなった、いちばんの核です。
ここまでの第1〜4章で、「判断の軸」を整えてきました。
第5章では、その判断の 裏側 にあるものに、光を当てます。
「借りない」と決めたとき、社長の会社は、見えないところで、なにかを失っているかもしれません。
たとえば、手元資金の厚み。たとえば、銀行との関係。たとえば、いざというときの選択肢。
そうしたものは、通帳からすぐに減るわけではないぶん、気づきにくいのです。
それを、 5つの場面 に分けて、いっしょに眺めていきます。
「失う」というのは、たしかに、すこし強い言葉です。社長を脅すために選んだ言葉ではありません。
ただ、見落とされがちな事実に、目を向けていただきたかったのですね。
ひとつ、いまでも忘れられない場面があります。
僕がまだ独立する前のこと。ある社長に「借入はしたくない。じぶんのお金でなんとかしたい」と言われ、そのときの僕は、それ以上、押せませんでした。
しばらく時間が経って、その社長から、こう聞きました。
「やっぱり、あのとき借りておけばよかった…」
その言葉が、いまも、じぶんの中に残っています。
「失う」は、誇張ではなく、現場の事実だとおもうのです。
章の前後にマンガを入れてみました(7冊目で、はじめての試み)
新作Kindleには、もうひとつ、これまでとちがう工夫を入れました。
各章の前後に、短いマンガを入れたこと です。
これで、Kindle本は7冊目になります。マンガを入れたのは、はじめてです。
なぜ、今回は入れてみたのか。
たとえば、小説。読みおえたあと、登場人物のことが、すこし気にかかったりします。じぶんの境遇に重ねて、なにかを考えはじめたりもします。
本書のマンガに、小説ほどの力があるとは言いません。
ただ、活字を読むまえに、まず絵で空気感に触れていただく。そうすると、読者である社長ご自身の会社に、すこし重ねやすくなるのではないか。そんな期待を込めました。
登場するのは、主人公のサトウ社長、経理のアヤカさん、先輩経営者のハセガワ社長。物語のなかで、悩んだり、気づいたりしていきます。
ちなみに、僕じしんは漫画なんて描けません。マンガはぜんぶ、相棒(AI)に描いてもらいました。
正直、効率はぜんぜん良くなかったです。コマごとに背景や小物がちょっとずつズレたり、思った表情がなかなか出てこなかったり。ガチャを回すように、何度もやり直しました。
それでも、伝え方として、手をかけたかったのですね。
理屈だけで進むよりも、物語に乗せて伝えたほうが、社長ご自身の会社のことに重ねやすい。
そんな読み心地を、いっしょにつくれていたらうれしいです。
まとめ|判断を、もう一段たしかに
ここまで、新作Kindle『借りない社長が失うもの』の中身を、各章ごとにご紹介してきました。
最後に、本書を貫いてお伝えしたかったことを、もう一度だけ。
第1〜4章で、 借りる・借りないの判断を支える軸 を整える。
第5章で、その判断の 裏側にある景色 に、光を当てる。
この組み立てそのものが、本書のメッセージのつもりです。
「借りない」を、否定したいわけではありません。
「借りるべき」と、押すつもりもありません。
借りるか・借りないかは、最後は、社長が決めることです。
ただ、その判断のための材料が、ちゃんと社長の手元にある状態にしたい。
それが、本書でいっしょにやってみたかったことです。
本記事の要点
- 「借りない」を決める前に、いっしょに眺めてみたい場面が、 5つ あります
- 第1〜4章で判断の軸を整え、第5章でその裏側(失うもの)に光を当てる構造です
- 章の前後にマンガを入れたのは、社長ご自身の会社に重ねていただくため
最初の1歩
新作Kindle『借りない社長が失うもの/金利上昇時代に考える銀行融資』を手にとって、まずは第1章を読んでみる。
ここで紹介した「もし、金利が低かったら、借りていましたか?」という問いの先に、どんな景色があるのか。社長ご自身で、たしかめてみていただけたらうれしいです。
『借りない社長が失うもの/金利上昇時代に考える銀行融資』
Kindleで読む

