メルマガ3000号記念イベント|9/29・30 くわしく

楽しくないのは、その仕事ではなく、やり方のほうかもしれない

単調な手作業で、考えることはほとんどない。
その工程が、僕は楽しくありませんでした。
ただ、やめたわけではないのです。

目次

楽しくない仕事は、通り抜けるものだとおもっていた

きょうは、楽しくない仕事を抱えていて、けれどそれを減らせる立場にはいない、というかたに向けて書きます。

先に本記事の要点からいうと…

  • 「楽しくない」は、乗り越えるものではなく、読むもの
  • 鳴っているのは、中身か、工程か、カラダか。3つに分けられる
  • 減らせなくても、工程なら替えられることがある

以前の僕は、楽しくない仕事は通り抜けるものだと考えていました。

やっているうちに慣れる。慣れれば、感じなくなる。

実際、そうやって通り抜けたものもありますから、まるごとまちがいだとも言いきれません。

ですが、いちど、カラダを壊しました。

あのとき積み重なっていたのは、大きな無理ではなく、小さな我慢のほうだった。いまは、そう捉えています。

大きな無理には、さすがに気がつきます。気がつけば、手も打てる。

やっかいなのは、わざわざ口に出すほどでもない、というサイズのものです。それが毎日、少しずつ積もっていく。

なので、いまは「楽しくないな」と感じたら、そこでいちど止まることにしました。

とはいえ、止まって我慢の量を数えるわけではありません。

「楽しくない」は、乗り越えるものではなく、読むもの

読みます。

僕にとっての「楽しくない」は、乗り越える対象ではなく、情報です。何かを知らせている合図なので、まずは、それを読む。

長いあいだ、読み取る中身は、おおよそ2つだとおもっていました。

  • ①やらないほうがいいことを、やっている
  • ②体調面で、無理をしている

①は、向きの問題です。じぶんがやらなくてもいいこと、あるいは、じぶんがやるとかえって遅くなることを、なぜか抱えてしまっている。

②は、仕事の中身とは関係がありません。同じ仕事でも、体調が落ちているときには楽しくなくなります。去年の僕がそうでした。

どちらにしても、 「楽しくない」は性格の問題でも、根性の問題でもない 、というのが僕の立場です。

センサーが鳴っている。それだけのことなのです。

ただ、この2つだけでは、読みきれないものが残りました。

楽しくなかったのは、中身ではなく工程だった

冒頭の、あの工程の話です。

僕はYouTubeで、社長向けと税理士向けに動画を出しています。撮って、編集して、テロップを入れる。この一連のうち、テロップを入れる工程だけが、どうしても楽しくありませんでした。

それでいて、手を止めるわけにもいきません。テロップがないまま出すという選択肢は、僕のなかにはなかったからです。

これを、さっきの2つで読むと、どうなるか。

①の「やらないほうがいいこと」に見えます。ですが、動画はやめたくありません。テロップも要ります。

つまり、読み取った答えが「やめる」しかないと、ここで詰まってしまうのです。

実際に起きたのは、別のことでした。

その工程を、相棒(AI)に渡しました。そうしたら、ラクになって、速くもなった。いまは、もう鳴りません。

嫌だったのは、テロップそのものではなかったのです。やり方のほうだった

ここで、線を1本引いておきます。

渡せたのは、そこに判断がなかったからではありません。テロップにも、どこで文を切るか、どこで改行するか、表記をどうそろえるか、という判断はあります。

ただ、それは、僕が決めなくてもいいことでした。

いっぽうで、何を話すか、どう伝えるか、どの順番で置くか。そこは渡していません。渡したのは、 じぶんが決めなくていいところ です。

そして、読み取りがもう1つ増えました。

③やり方が、合っていない。

3つめが入ると、読み方そのものが変わります。

鳴っているのが、どこなのかを分ける

「楽しくないな」と感じたとき、僕が分けているのは、この3つです。

  • 中身:やること自体が、じぶんの向きと合っていない
  • 工程:やることは要る。合っていないのは、やり方のほう
  • カラダ:どちらでもなく、単に無理をしている

分ける順番があります。カラダ、工程、中身。この順です。

カラダを最初に置くのは、ここが鳴っているときは、何を読んでも「ぜんぶ、やめたい」に寄ってしまうからです。判断そのものが傾いている。だから、まず、そこを確かめる。

聞いてみるのは、「元気なときも、これは楽しくなかったか」。以前は平気だったのなら、鳴っているのはカラダのほうかもしれません。ここは判定というより、手がかりです。体調のほかに、状況も人間関係も変わっていることがあるからです。

つぎが、工程です。

ここを2つめに置くのは、いちばん手が早いからです。

仕事の中身を変えるには、たいてい相手がいます。契約もあれば、時期もある。すぐには動きません。ですが、やり方は、じぶんの側だけで変えられることがけっこうあります。

聞いてみるのは、「やることは残したまま、やり方だけを替えられないか」。

替えられそうなものが見つかったら、まずは替えてみます。それで鳴らなくなったなら、鳴っていたのは工程だった、ということです。先に見分けてから動くのではなく、替えて確かめる。テロップも、そうでした。そして、そのなかに、じぶんが決めなくていい部分があるなら、そこは渡せます。

さいごが、中身です。

聞いてみるのは、「やり方を替えても、これは残したいか」。替えても残したいとはおもえないのなら、鳴っているのは中身のほうです。

ここは、時間がかかります。すぐには動かせません。ですが、動かせないことと、読まないことは、別のことです。

読まずに通り抜けていると、それは、来年も鳴ります。

僕は、好き嫌いで選んでいます

ここまでは、方法の話でした。すこし、じぶんの話をします。真似してください、という話ではありません。

僕は、仕事を好き嫌いで選んでいます。

引き受けた仕事に手を抜く、という意味ではありません。その手前の、何を引き受けるか、というところで選んでいます。

なぜ、そうしているのか。

長く続けているうちに、じぶんがいちばん力を出せるのは、社長の判断を支えるところなのだと分かってきたからです。そこでは、僕が入ることで、変わるものがある。

だから、増やしません。顧問先を増やさない。税務相談も、積極的には受けない。そして、減らしています。

これは、断っている話に聞こえるかもしれません。ですが、僕にとっては逆で、残った会社に使える時間が増えるための設計 です。ひとりでやっている以上、時間の総量は動きませんから、どこかを減らさないかぎり、どこも厚くなりません。

とはいえ、この書き方をすると、誤解されそうなところが1つあります。

「楽しくないことはやらない」とは言っていません

僕にも、好きとは言えない仕事があります。ゼロにはできていません。

たぶん、これからもゼロにはなりません。

「楽しくないことはやらない」は、聞こえはよくても、ほとんどの人には成り立たない話でしょう。社長も、税理士も、楽しくない仕事を抱えたまま、それでも会社を続けています。

では、中身だと分かったときは、どうするか。動詞は「切る」ではありません。

増やさない。そのあとで、減らす。

順番は、逆にできません。いきなり減らそうとしても、目の前の仕事は減りません。まず、増やすのを止める。そのうえで時間が経つと、少しずつ減っていきます。

僕も、何年かかけて、いまの形になりました。速くはありません。

そして、減らせないものが残ったときに効いてくるのが、工程のほうなのです。中身は替えられなくても、やり方なら替えられることがある。テロップの話が、まさにそれでした。

まとめ|「楽しくない」は、読むもの

きょうは、楽しくない仕事との付き合い方について書いてきました。

要点を、3つにまとめておきます。

  • 「楽しくない」は、乗り越えるものではなく、読むもの。性格の問題ではない
  • 鳴っているのは、中身か、工程か、カラダか。カラダから順に確かめる
  • 減らせなくても、やり方なら替えられることがある

最初の1歩

直近の1週間で「楽しくなかったな」と感じた仕事を、1つだけ書き出してみてください。

そのあとで、中身・工程・カラダの、どれが鳴っているのかに印をつける。それだけです。

たいていは、1つめの仕事で手が止まります。どれなのか、すぐには決まらないからです。その迷っている時間が、読んでいる時間なのだとおもいます。

その「楽しくない」は、乗り越えるものでしょうか。それとも、まだ読んでいないものでしょうか。


「じぶんが決めなくていいところ」 は、どこまでなのか。仕事によってちがいますし、僕も一発では線を引けていません。

じぶんの仕事のどこを相棒に渡して、どこは手元に残しているのか。行ったり来たりしているところも含めて、メルマガに書いています。

発信LAB(登録は無料です)

よかったら、のぞいてみてください。

この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
くわしいプロフィールはこちら

目次