メルマガ3000号記念イベント|9/29・30 くわしく

迷わなくなったんじゃない。戻れるようになった

迷わなくなったんじゃない。戻れるようになった

続けているのに、数字が動かない。このまま続けていいのか、とおもう。僕にも、あります。それでも止まらずにいられるのは、意志が強いからではありません。積んできたものが、どういうときに効くのか。その話を書いてみます。

目次

「このまま続けていいのか」と、指が止まった

きょうは、なにかを続けているかたに向けて書いてみます。発信でも、事業でも。

先に本記事の要点からいうと…

  • 整えている時間は、届けている時間ではない。ただ、届けるためだけに整えているわけでもない
  • 積んできたものは、ほとんど使わないまま置いてある。それでも、あることで判断が落ち着く
  • 積んだだけでは資産にならない。じぶんへの問いに変わって、はじめて効いてくる

YouTubeをやっています。

先日、いつものようにアナリティクスを開きました。インプレッション、再生回数、視聴維持率。数字のところで、指が止まる。

伸びていないのは、開く前からなんとなくわかっていました。それでも、確かめてしまうのですね。

そして、おもうわけです。

これ、このまま続けていいのかな、と。

続けるか、やめるか。アタマのなかでは、その2つしか出てきません。おそらく、これを読んでいるかたにも、似た話があるとおもいます。

整えている時間は、届けている時間じゃない

ここで、すこし別の話をさせてください。

いまの僕は、「整える」ことが多いのです。

ネタを貯める。読んだものを書き留める。相棒(AI)に渡す覚え書きを直す。過去に書いたものを整理し直す。

こういう時間は、外からは見えません。というより、 じぶんから見ても、見えにくい のです。届いた数字にも、公開した本数にも出てこないからです。

しかも、やっかいなことに、進んでいるように感じます。

整えているあいだは、手が動いています。散らかっていたものが並んでいく。あぁ、前に進んでいるな、という感覚がある。

でも、誰にも、どこにも届いてはいないのですね。

整えている時間は、届けている時間ではない。そう言われれば、そのとおりです。整えることが目的になっている瞬間は、たしかにあるのだとおもいます。

実は僕も、しばらくそう考えていました。整える時間を減らして、届ける時間を増やすべきなのだろう、と。

届けるためだけに、整えていたわけじゃなかった

ところが、あるとき、逆から見えたのです。

僕は、届けるためだけに整えているわけではありませんでした。

じぶんを整えたくて、整えている。

整えていると、じぶんのなかが整理されます。考えていたことの輪郭が削り出されていく。前に読んだものと、いま読んだものがつながる。そうやって、少しずつ溜まっていく。

そして、その溜まったものが、僕の不安を支えていました。

数字が動かない不安な日にも、「まだ、やれるだろ?」とおもえる。その根っこにあったのは、根性でも自信でもなく、積んできたもののほうでした。

だとすれば、整えることは逃避ではありません。備えです。

ほとんどは、使わないまま置いてある

もっとも、積んだもののほとんどは、使われません。

ネタストックに並んでいるもののなかには、記事にならないものも残っています。いざネタにはしてみたものの、書きっぱなしになっているものだってあります。

役に立っていないじゃないか、と言われれば、返す言葉はありません。

ただ、ここで、じぶんの本業を思い出したのですね。

お客さま(会社)の手元資金です。

僕が社長の会社を見るとき、いちばん最初に見るのが、手元にどれだけおカネがあるかです。月商の何か月分あるか。そこで、見える景色がずいぶん変わります。

その手元資金は、使うためだけに持っているわけではありません。

厚みがあると、社長の眠りが変わると聞きます。銀行との話し方も変わる。次の一手も、落ち着いて選べるようになる。 使わなくても、効いている わけで。

積んできたものも、たぶん同じです。

必ずしも出番があるわけではありません。それでも、あるから「まだ、やれるだろ?」とおもえる。お客さまに対していちばん最初に見ている指標を、じぶんに対しても無自覚に積んでいた、ということなのかもしれません。

積んだだけでは、資産にならない

ただし、ここには線があります。使うか、使わないか。その線ではありません。

置いてあるだけの蓄積は、まだ資産ではありません。ただの在庫だとも言えます。

たくさん積むのも、いいでしょう。問題は、積んだものをじぶんへの問いに変えられているかどうか、のほうです。変えられていないなら、それは本当の意味での価値になっていません。

以前、こういう記事を書きました。

👉 貯めないという、相棒とのつき合いかた

相棒に渡す覚え書きに、記録を貯めない。貯めることが目的になると、相棒はただの物置きになってしまう。そういう話でした。

きょう書いていることと、逆に見えるかもしれません。

でも、言いたいことは同じです。貯めるな、ではなく、 貯めたものを問いに変えろ 。その記事では「貯めない」を書きました。きょう書いているのは、その先です。

僕にとって、蓄積を価値にするということは、過去に積んだものをもとに、じぶんへの問いを立てること。そして、立て続けることです。日々の壁打ちが、それにあたります。

手段としては、「AI×過去の蓄積」がよく効くとおもっています。いまの僕の場合は、Claude CodeとObsidianの組み合わせですね。もっとも、道具はなんでもいいはずです。

数字が悪いから、ではなく、誰に届けるんだっけ

冒頭の話に戻ります。

指が止まったあと、僕は相棒と壁打ちをしました。

そこで出てきたのは、「どうすれば数字が伸びるか」ではありませんでした。 「これは、誰に届けるものだったか」 のほうです。

過去に書いたもの、決めたこと、やらないと決めたこと。それらを引っぱり出しながら、じぶんに問い直していく。

すると、降りられるのです。表面から、その下の本質へ。

反応が悪いから、やめる。そうつながっていたものが、反応が悪いから、届けるべき人に届いているかを見直す、に変わりました。

数字が動かないことと、価値がないこと。この2つは、別のものです。アタマではわかっていても、数字を見た直後には混ざります。

問いを立てると、そこがほどけるのですね。

そして、戻れます。数字を見る前に、じぶんが立っていた場所に。

順番は、逆だった

ここまで書いておいて、ひっくり返すようですが。

僕は、備えていたから止まらずに済んだ、わけではありません。

「まだ、やれるだろ?」とおもえるようになったのは、 止まってからです

いちど体調を崩して、立ち止まった時期がありました。そこで、持続的にやるにはどうしたらいいか、をようやくテーマにできた。相棒との壁打ちを増やして、じぶんへの問いが増えたのも、そのあとです。

これは、僕がふだん書いていることと食い違って見えます。借りられるうちに借りておきましょう、と社長には言うわけで。平時に備えておけ、と。

ただ、順番が逆だったからこそ、わかったこともあります。

備えの意味は、いちど足りなくなってからしか、わからないのかもしれません。だから、言われて備える人は少ない。僕自身が、そうだったのですから。

もっとも、あのとき止まったから、いまがある。そんなふうに、きれいにつなぐつもりはないのですね。うまくいっていることというのは、たいてい、あと付けですから。

でも、無関係でもない、とはおもっています。

そして、いまも迷います。数字を見るたびに、表面に引き戻される。迷わなくなったわけでは、けしてありません。

ただ、そのたびに問いを立て直せるしくみが、手元にある。それが、大事なのだとおもいます。

まとめ|積んだだけでは、資産にならない

きょうは、積んできたものが、どういうときに効くのかについて書いてきました。

要点を、3つにまとめておきます。

  • 整えている時間は、届けている時間ではない。ただ、届けるためだけに整えているわけでもない
  • 積んだものは、ほとんど使われない。それでも、あることで判断が落ち着く。手元資金と同じで、使わなくても効いている
  • 積んだだけでは、資産にならない。じぶんへの問いに変わって、はじめて効いてくる

最初の1歩

  • いま迷っていることを、過去に書いたじぶんの文章ひとつに当ててみて、問いをひとつ立ててみる

過去のじぶんは、いまのじぶんとは別のことを考えています。だからこそ、問いになるのだとおもいます。

その「問いを立て直せるしくみ」を、どうやって作ってきたか。ひととおりを、1冊にまとめました。

『相棒論(仮) AIと書いて、じぶんが残る』

Amazonで見てみる(Kindle Unlimitedでも読めます)

AIに書いてもらう話ではありません。AIと書いたあと、じぶんのほうが残っていく。そういう話をしています。

積んできたものは、たしかにあるはずです。

ただ、それは置いてあるだけになっていないか。じぶんへの問いに、変わっているか。いちど、確かめてみてもいいのではないでしょうか。

この記事を書いた人

1975年生まれ、横浜在住。税理士、発信者、習慣家。2016年に独立以来、きょうまでブログは毎日更新中。近年は、銀行融資支援を得意な仕事にしている。借りれるうちに借りれるだけ借りよ、が口グセ
現在は1日1万歩以上、ひと月150kmほど走る。趣味は、コーヒーとサウナ、読書、散歩、アニメ。スタバでMacがマジカッコいい!と思い続けてる
くわしいプロフィールはこちら

目次